【2018年11月30日】
今回のテーマ「マリーアントワネット」は今年で没後225年になります。
プロトコール&マナースクール「ティーライフアカデミー」校長の加藤淳子先生との初のコラボレーションイベントを開催させて頂きました。
会の前半は加藤先生より『マリーアントワネットの生涯~華麗なる宮廷生活の光と陰~』について
栄華の時代に君臨し革命の波にのまれ悲しい最期を遂げたブルボン王朝最期の王妃マリーアントワネットの真実と魅力を歴史を紐解きながら、宮廷のファッションリーダーとしても華やかに、そして気高く生きぬいた美学をお話し頂きました。
後半は、戸口がマリーアントワネットをイメージした食卓芸術をご紹介『JAPAN』をコンセプトにテーブルを演出しました。
ヨーロッパでは当時、陶器をチャイナウェア、漆をジャパンと呼んでいました。
ロココやルイ16世紀様式と呼ばれる新古典主義様式が主流でしたので、華やかなピンクを基調としたカラーコーディネートをイメージされる方が多いと思いますが、マリーアントワネットの母親オーストリアの女帝マリアテレジアは、宝石よりも漆を好み、シェーンブルン宮殿に漆の間を造るほどでした。
母親の影響もありマリーアントワネットが日本の伝統美術である漆、蒔絵の大ファンであったことから、そのストーリーに基づき漆を多用しました。
マリー・アントワネットが大好物だったクグロフは楕円型の高杯に盃洗には宿り木をあしらいました。
またマリーアントワネットを象徴する薔薇はカップ咲きのミニ薔薇を鏡の制作に力を入れていた時代背景から鏡を使った額縁に繊細な香水瓶をセットし一輪だけ可憐に入れました。
漆器の他には、伊万里焼きやリモージュ焼き、またマリーアントワネットは真珠を好まれ付けていた事から、真珠をイメージしたフィギュアなど一つ一つストーリーを説明しながら演出のポイントをお話しさせて頂きました。
セミナー後は、北野倶楽部特製フレンチのコースランチを召し上がっていただき盛況にて終了いたしました。