【2018年9月2日・3日】
重陽の節句は、陽数が最大に重なる日でもあり格式の高いイメージを持たれることから、日常に取り入れて頂きやすいように身近な素材も使いつつ、和洋クロスオーバーしたアイテムでエキゾチックなテイストでコーディネートしました。
カラーコーディネートは多色使いにコントラストを効かせて秋色に華やかさをプラス。テーブルウェアは異素材の組み合わせ方や立体的なテーブル構成のテクニックを学んで頂きました。
またテーブル演出で大切な要素の一つとして、今回、特に拘った点はテーブルコーディネートでタブーとされている香りのきつい生花の菊を使わずに表現する「菊の節句」のテーブルコーディネートです。
大輪の食用菊は、テーブルに点在する事でディスプレイ的な使い方に終わらず、色の効果共にテーブルのアクセントとして活躍しました。
重陽の節句に欠かせない「菊酒」は ベネティアングラスのリキュールセットに食用菊を浮かべ、漆の長板に高低差の役割りも果たしています。
お花は秋の代表格、秋明菊を一輪
「栗の節句」とも呼ばれる事から、イガ栗が付いた枝をテーブルとバランス良く映えるように生けています。
そして「重陽の節句」の室礼で最も大切な“被綿”は、和菊に真綿を付けてバカラの一輪挿しで演出。食後のティーにも菊の花びらをあしらいました。
セミナー後は、菊型に盛り付けた栗ご飯と春菊のエスニック風おひたしと、お菓子はカヌレと洋風なお味でお愉しみ頂きました。