【2018年6月3日・4日】
五節句の中で「七夕の節句」は男女共に愉しめる彦星と織姫のロマンチックな要素に加え、古来からの由来にちなんだ室礼の表現においても醍醐味のある行事です。
七夕に欠かせない“乞巧奠”の室礼は芸事の上達を願う由来から、和歌をしたためる書のお道具と短冊を置くガラスプレートの下には“棚機津女”にちなんだ糸枠を横使いしています。
短冊の起源となる“梶の葉”(願いごとを書いた)は星うつしの水面に浮かべ涼やかな演出に。カラーコーディネートは色数を絞り短冊も敢えて五色を使わず爽やかな雰囲気でシンプルにまとめました。
木製はナチュラルな色で合わせ、陶器は行事食の素麺をいただく設定で淡いグリーンからブルー、グレーのグラデーションが美しい相馬焼のスープ皿をガラスのプレートと合わせました。
七夕は夕刻からの行事ですので灯りの演出も大切な要素。竹型のキャンドルを使用しました。
初めての方でも分かりやすくご自身でも直ぐに取り入れて頂けるよう、今回のテーブルコーディネートは暑い時期にお勧めのすっきりと爽やかに仕上げるポイントをお話しさせて頂きました。
セミナー後は銭屋塾でも人気の松村佳子先生に作って頂き、夏野菜をたっぷり使った素麺とアメリカンチェリーとアーリーレッドのピクルスを召し上がって頂きました。